蓄電池の価格相場は年々下がってきています。
これからの蓄電池の価格推移はどうなっていくのか?また蓄電池はいつ買えばいいのかを考えてみました。
日本政府は再生可能エネルギーを利用した発電を推進していく方針を示しています。
その中でもここ10年で爆発的に増えた、太陽光発電システムを導入する住宅を良く見かけると思います。
東京都では太陽光発電システムは義務付けられていますし、ますます増えてくると思います。
太陽光発電システムと相性が良い蓄電池をセットで導入すれば、電気代を節約したり、万が一の災害時などの対策になります。
また、蓄電池の価格は下落している傾向にあるという情報があり、どのタイミングで導入すべきか悩まれている方も少なくありません。
また、蓄電池は国からの補助金や、自治体の補助金制度をうまく使えば非常にお手頃な価格で導入する事が可能です。
しかし、蓄電池ってどのタイミグで設置したらいいのか分からない方が多いようです。
蓄電池をいつ導入しようか迷われている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
【2023年】蓄電池の価格相場は?
蓄電池の価格相場は年々下がってきています。が、今後は値上がり傾向に行くと予測しております。
価格相場は、メーカーや蓄電池の大きさで大きく変わりますが、実際の価格はどれぐらいなのか気になるところです。
2023年、住宅用の蓄電池を設置する費用は、本体+工事費込みで約80〜200万円が相場と言われています。
蓄電池の本体価格は蓄電する容量の大きさが大きいほど値段が高くなります。
値段が高いほど、停電時や災害時に使い勝手が良くなりますので、いざという時の安心感に繋がると言えるでしょう。
逆に容量が小さければ値段は安くなりますが、使い勝手が悪くなると言えるでしょう。
年々下がっている蓄電池の価格ですがこれから先はどうなっていくのでしょうか。
蓄電池の価格の違いはなぜあるのか
蓄電池はそれぞれの機種ごとにメリット・デメリットがありその機種それぞれによって価格が違います。
おおまかに3つ違いによって価格が変わると言えます。
蓄電池の蓄電容量によって本体の価格が変わる
蓄電池に蓄えられる電気の量を表す単位は、「kWh」(キロワットアワー)です。この数値が大きければ大きいほど電気をたくさん貯めることができますし、停電時には長時間の利用が可能であることを示します。
家庭用蓄電池の蓄電容量はだいたいの方が5kWh~15kWhの容量の蓄電池を選ぶ方が多いです。容量が大きいほど、寿命も長くなる傾向です。
当然ですが、蓄電容量が多い方が価格は高くなります。蓄電容量が多いとその分使える家電品が長い時間使用できるようになるからです。
かといって、容量が多いものを買えばいいというわけでもなく、ライフスタイルに合わせて機種を選ぶ方がオススメです。
夫婦2人暮らしの方と4人家族の方では使用する電力も違います。
ただし、容量が小さすぎても必要な時に電力が足りなくなるケースもありますので、そこは良く考えましょう。
全負荷型と特定負荷型
蓄電池は、「全負荷型」と「特定負荷型」の2種類に分かれます。
全負荷型とは
全負荷型は家屋全体に電力を供給するタイプで、停電中でもほぼ普段通りの生活が可能です。
しかし、普段と同じような生活だと使用電力も多く消費が激しいので、1日もたない場合があります。
特定負荷型とは
特定負荷型は家内の指定した一部のエリアのみに電力を供給するタイプで、冷蔵庫・テレビ・エアコンといった最低限の家電を長時間維持するのがメリットです。ただし、指定箇所以外のコンセントは使用できなくなる等、普段通りの生活ができずに不便を強いられるのがデメリットです
ハイブリット型やトライブリッド型にも注目が集まっています。
最近では「ハイブリッド型」と「トライブリッド型」にも注目が集まっています。ハイブリッド型は、太陽光発電設備と蓄電池のパワーコンディショナを一体化させて電気のロスが少なく効率的に電気を使える蓄電池です。
トライブリッド型は太陽光発電と蓄電池に加えて、EVやPHVなどの電気自動車も含めた3つの充放電をコントロールができる蓄電システムです。 太陽光発電で昼間に発電した電力をトライブリッド蓄電池に充電し、夜間にV2Hスタンドから電気自動車へ充電するといった形で電力を効率的に利用できます。
蓄電池の価格について、パワーコンディショナーは別途の可能性がある
ここで注意していただきたいのがパワーコンディショナーです。
パワーコンディショナーは、蓄電池に電気を溜めるために経由する為の機器です。
太陽光発電システムを導入されている方なら既にパワーコンディショナーがご自宅にとりついているかと思いますが、
蓄電池を設置するにあたった、パワーコンディショナーをさらに追加で取り付けるか、交換する必要があります。
そのパワーコンディショナーが本体価格に入っていない場合がありますので、見積をする際は気を付けないといけません。
工事費はばらつきがある。室内用か屋外用かでも変わります。
設置工事は工事会社によって同じ工事であっても費用が異なります。
また、蓄電池を屋外に設置する場合には別途で基礎工事が必要になる場合があります。
配線工事も必要で電気工事技術者の方に配線して頂かないといけません。
具体的な工事内容は、パワーコンディショナや配電盤と配線をつなぎ、蓄電池、または蓄電池と太陽光発電システムとして連動させる工事を行います。
基本的には設備・工事費用に含まれる場合が多いものの、電気工事は別という事もありますので注意が必要です。
施工店さんに電気工事技術者がいない場合、外注で依頼する事が多いです。
アフターメンテナンス費用も必要になる場合があります
施工会社によっては1年点検などのアフターメンテナンス費用を取る場合もあるそうです。
他にも、施工会社独自の保証などもあるので、実際の施工会社様に確認する必要があります。
例えば
- 住宅の瑕疵保証
- 24時間駆けつけサービス
- 自然災害補償
など、一般的には保証対象外になるような事も有料で保証対象になることもあります。
中には悪徳業者もいるので本当に注意してください。
契約書をしっか確認しましょう
上記の保険内容は契約書の内容に基づいての保証になるケースが多いです。
良く見ないサインしてしまうと、「こんなハズじゃなかった・・・」などの事があります。
補償内容を把握しておきましょう。
補助金の申請費用が掛かる場合があります
冒頭に書いたように、国の補助金や、自治体の補助金制度を活用する場合はご自身で申請するのは非常に大変なので
申請を施工業者に代行してもらった方が楽ですが、その代わり申請費用が掛かる場合があります。
蓄電池の価格相場は今後どうなるのか
ここ数年の中で蓄電池の価格は今後下がってきました。しかし、今後は値上がり傾向にあると言えます。
コロナを経て世界的に半導体の不足や、物価の金額が軒並み値上がりしています。
蓄電池だけでなく、家を建てるすべての材料が値上がりしてます。すべての材料がコロナ前の数年前と比べると相場の1.5倍~1.8倍程度値上がりしています。
それを踏まえると蓄電池の価格も今後値上がりしていく傾向にあると言えるでしょう。
そして、これは私の経験則からですがメーカーは値上げすると、市況が下がっても値下げしません。
商品代は上がっても、補助金がかなり優遇されてきて結果的にトータルでは安くなっている
国も補助金政策をして蓄電池の設置に前向きです。
補助金を使えば、自己負担額は比べ物にならないぐらい安くなって来ています。
しかし、太陽光同様に補助金の政策はいつまで続くか分かりません。
蓄電池の材料がなかなか手に入りにくい状況が続き商品の原価が上がってきています。
蓄電池の価格が現状より少し上がり基調の要因のひとつは蓄電池の原材料の不足です。
蓄電池の材料として使用されている、コバルト、ニッケル、リチウムなどはもともと、需要が少なかったです現在は世界的な規模で急速に需要が拡大しており、需要に対して供給が追い付かない状況が続いてます。
もともと、このレアメタルと呼ばれるものは採掘量も少ないし、採掘の多くがや中南米、アフリカなど、政情不安などのカントリーリスクのある国や、輸入禁止などの資源ナショナリズムが顕在化している国が少なくありません
今後、安定して材料が手には入らなくなる可能性もあります。
そうなると、蓄電池が生産できず、手に入らないまたは、価格の高騰という可能背もあります。
もしかしたら、蓄電池の価格を下がるのを待つよりも、早めに導入して今から電気代の削減を始めた方がコスパいいかもしれませんね。
蓄電池を買うタイミングはいつがいいのか。¥
先に結論を言ってしまうと、太陽光をすでにお持ちの方なら固定価格買取制度が終了したタイミングがベスト!です。
売電期間中は固定金額の買取でしたが、売電期間が終わると売電価格は今の6分の1程度に下がってしまいます。
それならば、電気を売るよりは蓄電池に溜めて使った方が、家計にとってはいいですよね。
また、災害時の保険として蓄電池を設置したほうが安心感は得られます。
ここ数年は蓄電池の価格は下落傾向にありましたが、原料価格の高騰で、蓄電池の本体価格は下がるどころか値上がり傾向にあります。
パナソニックではすでに1割~2割程度の値上がりをしています。
国からの補助金はいつまで続くか分からない
国からの補助金はいつまで続くのか分かりません。この補助金を使わないと蓄電池は安く買う事ができません。
なぜなら蓄電池の費用の75%(上限有り)を国が負担してくれるからです。使わない手はありません。
しかし、この制度はいつまで続くか分からないので補助金制度があるうちが蓄電池を購入するタイミングと言っていいと思います。
今後補助金が打ち切りとなる可能性があります。
今であれば、地域によっては100万円以上の補助金が受け取れますので、必ず活用しましょう。
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蓄電池はなるべく早く購入するのがいいです。
補助金制度を利用するためにも、蓄電池の購入は早めに検討した方がいいと言えます。
商品の価格は約15%〜30%程度の値上げ傾向にあり、パナソニックなどのメーカーはすでに値上げが実施されています。
蓄電池には災害対策であったり、電気代の節約であったりと、さまざまなメリットがあります。
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必ず補助金制度を利用し、できるだけ早く設置した方がいいと言えると思います。
しかし、蓄電池は販売店によって同じ商品でもかなりの価格差がある商材です。
蓄電池の見積を一括して複数社にすることで、時間の短縮と価格の見極めが可能となります。
家庭用蓄電池を安く買う方法とは!
蓄電池を安く買うなら「相見積もり」と「値引き交渉」が必須です。
・相見積もりをして一番安い会社を見つける事ができる
・一番安い所にさらに価格交渉をする
この2点に尽きると思います.
商品の値段は当然のことながら工事の方も気を付けるべき部分もあります。
相見積もりをするなら最低3社から見積を取らないと適正価格なのかわかりません。しかし、そんな会社をいちち調べるのって大変だし、正直めんどくさいです。
そんなめんどくささを解消してくれるサービスがあります。
オススメは「タイナビ蓄電池」です
タイナビ蓄電池完全無料で一括見積をしてくれるサイトです。
地域によりますが最大で5社から見積書をもらう事ができます。
その中から安い所を選び、さらに値引き交渉を頑張りましょう!